「一年があっという間に過ぎ、時のたつのは早い」と言うけれど、時の経過は早くなったり遅くなったりするものではない。皆同じ条件の下にある。人類の歴史からすれば人の一生なんてほんの一瞬のこと。何をあくせくすることがあろう。充実した日々は速く行き過ぎるように思えるかもしれないが、それは感覚の問題でしかない。無為の時間は永く感じられるかもしれないが、私にはそんな感傷に浸る暇はない。歴史とか伝統とか言っても、ほんの最近のことでしかない。そんなことに囚われて何になる。誰が何と言おうと、ただ思いのままに生きて行くのみ。