読書

孤独が人を育てる

「孤独が人を育てる 小池一夫名言集」 嫌いな人の事を考えるより、好きな人の事を考える。 失ったものを嘆くより、今手元にあるものを大切にする。 できない言い訳を数えるより、出来る事を数える。 そして、究極は、生きる辛さを思うより、生きる幸せを思う…

「作家の道楽」

「作家の道楽」夢枕獏 大人の遊びはすべてがつながっていると思う。項目ごとに取り組んでいるのではない。その時々で表になって見えるものは一つかもしれないが。趣味を聞かれて一つを答えるのは難しい。多趣味なのではなく、括られるのがイヤなだけ。

「偽善エコロジー」武田邦彦(幻冬舎新書) 以前から腑に落ちなかった、エコ運動の疑問に対する、科学的な根拠に基づいた論説に頷くばかりだ。多少の説明不足を割引いても十分納得できた。誰が儲けているのか。政治がどちらを向いて動いているのか。世に明ら…

「なぜ、これは健康にいいのか?」小林弘幸(サンマーク出版) 朝一番のコップ一杯の水。自律神経のバランスが重要。乳酸菌も。腸内環境を整える。準備運動(1,体側を伸ばす。2,横に伸ばす。3,肘を固定し、手首を回す。4,座って、足首を回す。)。笑み→口角…

「シネマとジャズの共鳴箱」中山信一郎 web登録にない小出版の本。鹿児島の人が地元紙に書いて、八王子の出版社で出している。短かすぎるが、センスにあふれている。嗜好には、近しい感覚を感じる。

「粗食生活のすすめ」幕内秀夫(小学館101新書) 質素な食事を心がけるべき。朝には、日に2回は、ご飯を食べること。漬物と汁物程度で。パンでなく、味飯でなく。生きるために食べる、快楽のためではなく。食べ過ぎないこと。

「60歳からの人生の整理学」轡田隆史(知的生きかた文庫) なかなか得るものが多かった。退職後の自らの考えと比較して、共感できることが多い。引用の取り上げかたも十分で、整理されてスッキリした切り口が多かった。不良老人のすすめ。自分で思うほど不幸…

「うまい!と言われる文章の技術」轡田隆史(知的生きかた文庫) 5W1H、なぜを書く、卑近な例、自分の考えこそが大切、「と思う」は極力捨てる、常套句で誤魔化さない、感激なければ文章なし、伝統を学ぶ才能

「税金を払わない巨大企業」富岡幸雄(文春文庫) 税金が高いから企業活動の意欲が減退する、という富裕層の主張はかねがね間違っていると思っていた。高額所得者が政治を動かしているとしたら、それは仕方ないことだと思う。だが実態としては金のある人たち…

「「世論」の逆がおおむね正しい」西部邁(産経新聞出版) 思考の素材はあるのですが、築くものが見当たらない。 民主主義を疑う。でも、結局そんな仕組みに守られているという面もある。 必然だけで説明しきれるものではない。科学への過信が誤謬では。

「偶然を生きる思想」野内良三 (NHKブックス) 昔の日本に「愛」の概念はなかった。特に男にとって。恋=性欲があっただけ。別れの美学はあるが、愛の継続への意志はない。

「森博嗣の TOOL BOX」森博嗣(日経BP社) メディアではなくコンテンツこそが大事。遊びが必要。道具を使って何を作れるのか、どう作れるのか。現代人は機械には優しい。レトロの価値。けっこう、なにも知らないでも生きていける。アバウトさにも意味がある…

「多病息災にくらす健康生活術」佐藤弘道(吉備人出版) みんな病気になる。遊ぶために生まれてきた。中道=バランスが大切。人間を診ている開業医の眼差し。

「日本が世界一貧しい国である件について」谷本真由美(祥伝社) 人任せではいけない。社会人と言う曖昧な概念。ジェネラリスト育成ではなく専門性を。自分で考えない国民性。違いを大切にする。勇気を。

「人心の時代」村田昭治(プレジデント社) 昭和60年代の企業経営に物申しているのに、まったく今でも色褪せていない。30年前のマネジメント理論を語っているとは思えないほど、現在でも通用する論説だと思う。先見性があったと言うか、あるいは人はそん…

「病気にならない生き方」新谷弘美(サンマーク出版) 牛乳は間違いだった。何をどう食べるかの習慣。よい水を。現状の医学、農業への疑問。血液の流れ、胃腸の流れ、尿の流れ、空気の流れ、気の流れ。命のシナリオに身をゆだねる。

「感動の言葉」中山和義(学研) 成果主義ではなく、努力主義で行くべき。感謝の習慣。後悔は失敗にではなく、しなかったことにある。

「星野仙一 決断のリーダー論」島村俊治(ゴマブックス) 意外と為になった。視点、心意気、情熱、真摯さ、思いやり、人事を尽くす。

「壊れる日本人」柳田邦男(新潮社) ちょっとだけ非効率のすすめ。ジレンマを感じる心。言語表現力の低下。情報モラルの教育はどうすれば。考える力、感情をコントロールするために。識字への道を妨害するもの。本当に必要なのは情報より考える習慣、向き合…

「コトバの戦略的思考」梶井厚志(ダイヤモンド社) 今どき言葉の裏に隠された戦略的意義、新語に対する違和感は何に由来するのかが示され、言葉の成立した原因を考察している。いたる所で経済学理論を駆使し、あいまい戦略などもキーとなっている。

「あなたの話はなぜ通じないのか」山田ズーニー(筑摩書房) 意見となぜ、時間軸・空間軸・人の軸、メディア力、ベクトルで自分を語る、問いを共有する

「国家の品格」藤原正彦(新潮新書) 民主主義、自由、平等を疑う。情緒と形が必要。そのために武士道精神を座標軸とすべき。グローバリズムという名のアメリカ式画一化を真似るのは間違っている。英語だけができても国際人にはなれない。元来の日本人として…

「疚しき沈黙」倉本聰(理論社) 反省しきり。どこまでも体制への批判眼を持ち続けなくては。本質を見失わない眼力を持たなくては。

「杉浦日向子の食・道・楽」(新潮社) 心地好い暮らし、至福の酔い、ゆとりのライフスタイル。他と比較せず、老いを怖れずに。

「オカネとウソの論理学」柳澤賢仁(ライブリー・パブリッシング) 分かりやすい。思考過程が丁寧に書き込まれている。素直でありたいものだ。

「生命の逆襲」福岡伸一(朝日新聞出版) 生物学の考察からすると、アダムからイブが作られたのではなく、雌ありてのち雄が分化したようだ。雌雄同体から男女が役割分担して個別化して行ったのだろう。男らしさとか女らしさなんて、今どきどれほどの意味があ…

「空腹が人を健康にする」南雲吉則(サンマーク出版) 一日一食にすることだけを推奨しているのではなく、完全栄養食品を摂ることによって、少食になることをこそ薦めている。そして、一汁一菜の実践でダイエットを目指してはと。人類のこの世における共存関…

「えろたま」荻野アンナ(中央公論新社) 爆笑、爆笑、爆笑。そこまで言うか。おばさんは怖いもの知らず。

「大感動」近藤勝重(新潮社) ニヒってしまった。腹のたつことは多けれど、当たり前の感受性が失われていはしないか。歳を取ると涙腺が弛むらしい。

「人生の収穫」曾野綾子(河出書房新社) バックボーンは違っても現代風潮に対する警告には共感できる点が多い。適当という至芸、回り道が面白い、冒険しなくちゃ、人権・自由のはき違え、損なことを選べる高貴さ。