過去に生きた

昔住んだ街に行ってみても、そこに愛しい人が今も住んでいる訳ではないし、面影が残っている訳でもない。どうせ行ってみたところで、何も思い出せないだろう。過去のどの場面をふり返ってみても懐かしむに値しないし、今更どうなることでもない。懸命に生きてきただけなのだから。