「税金を払わない巨大企業」富岡幸雄(文春文庫)
税金が高いから企業活動の意欲が減退する、という富裕層の主張はかねがね間違っていると思っていた。高額所得者が政治を動かしているとしたら、それは仕方ないことだと思う。だが実態としては金のある人たちの既得権益や財産保持ばかりのために、政治を歪めているとしか思えない。政治家もだらしないのだろう。もっと世のため人のために税金を払ってもらわなくては困るなあ。法の抜け穴を利用しうまい汁を吸っている人たちがのさばっているから、真似をしなくては損だとばかりに人心が乱れきっている。人々の矜持というものはもうどこにもないのだろうか。消費税で庶民をいじめないでもらいたい。