ある若い姉妹の物語

ある町に可哀相な、うら若い姉妹がいました。よその家の中のことは外からは分からないけれど、男女の仲のことも分からないけれど。噂によれば、両親を若くして亡くしたこの姉妹。妹はひと回り以上年上のやくざな男に見初められ、未成年のうちに子どもを身ごもり、どうにか入籍だけはしたようだが、男の暴力に耐えかね、子どもを連れて遠くに逃げて行ってしまった。その男の風采に近所の人たちも近寄れず、男はム所を行ったり来たり。妹がいなくなると、今度は姉のほうに手を出し、それでもやはり十歳以上年上で、子どもを産み落とした。当然、入籍も出来ないだろうに。姉の方は仕事もしているはずだが・・・。その後、この姉妹のそれぞれの人生はどうなったことでしょう。今もまだ二十代の若い盛りと言うのに。