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短歌

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短歌 短歌

同情は爲にならないことありて 優しさだけで生きて居れない

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仕事のみスカスカ人生何残る 偉ぶる人に教訓生きず

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さざ波は風の紋様 木洩れ日は陽の恵みなり 落葉踏みしめ

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納得は真実以外で得られると 訳知り顔の年寄り言わん 近道と思う錯覚 距離延ばし いつも人生 遠回りしつ

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憧れは短き言葉で表せし 内に秘めたる熱き純情

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水遣れば生気漲る草木の健気な姿 我を励ます

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枕辺に積ぐねし本の嬉しさよ 生き永らえる糧を得しかな 親願う 世間並とは 笑えかし 人の目気にして生きては行かぬ

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雨の中 鳩が啄ばむ餌探し 雨宿りし蚊に刺されつつ 葉が落ちて また蘇生する大木の 命は人も同じものかな

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財産を持たぬ残さぬ子どもには自分で働き食いぶちつなげ

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奇をてらう流行りに名を馳せ驕る人 陰徳陽報 我はこの道

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延び上がる草木の強きしなやかさ わが精気の衰え寂し

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待ち時間 効率悪く遣り過ごし 無為に浸るも楽しからずや

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枕辺に積りし本の読みきれず、時間はあれど残り少なし

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いいなあと羨む気持ち失せにけり、生きる楽しみその他に求め

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朝市の人波湧き出で行列が好きで賑わう騒がし人らは 思うごと 腹のたつことばかりあり 我が家の伝統 築けぬままに

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底冷えの家を飛び出し今日もまた、さすらう訳は誰にも知れず

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暗き朝 ヘッドライトに照らされて、寝ぼけ眼は夢をも出でず

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誰がいま人の道説く偉そうに、生老病死の意味さえ持てず

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腰曲げて歩く姿は痛々し、明日の我が身を映す如くに

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慰みに 書を読み音に戯れし、今日を忘れて 明日を夢見ず聞こえしは胸の鼓動の打ち続く、我が寿命のはかなきを泣く

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秋の日にロングスカート翻し、何を夢見る乙女の朝は 軽やかに靴音鳴らし通り過ぐ、ビジネスウーマン肩肘張って 釣り銭の小銭集めて使うのみ、寄附する気持ち あってもなくても

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落ち葉舞う 風強き日の朝ぼらけ、木々はざわめき 鳥は喚きて

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束の間の唄に癒され振り返る過去はいつでも美しくある

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朝日浴び 深き緑に懐かれて 虫に遊びし風に歌いし

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雑草の強き意欲に見習いて、我も生きたや負けじ魂

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かまびすし小鳥囀ずる窓の外、気象予報か世情不安か

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短歌 短歌

流行の噂話に逆らいて、人は移ろい時も移ろう 暑き夜に本を読めども眠られず、子守唄さえ誘えもせずに 夢を買う、安心を買う、涙買う、価値あることに金は注ぎて

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美意識にこだわり持ちて人知れず、唯我独尊 楽しく生きる 眠られず 立ち上がれずに 曲流し、のらりのらりと 浮世嫌いて 顔の肉 口角上げて 笑み作り 見てくれ直す 大人の心得

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サワサワとポプラ並木は風を食み、泰然自若と夏の陽浴びて

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短歌 短歌

雨上がり 空晴れ渡り 草は立ち 水は急ぎて 風強きかな 新緑の 朝の陽向に誘われて 山に向かいし一人ドライブ